授業終了後、加筆修正しました。
今回は、見積もりについての宿題の発表とディスカッションに時間を使いました。よく考えて宿題をして来てもらったので、お陰で見積もりについての見識を深めることが出来ましたね。
調査、ヒアリングからプランニング、プレゼンに至るまでの業務はここまでで修了です。ここまで学んだ事を実務に結びつけられるよう、各業務でひとつずつ上を行くという気構え、高い意識を持ってさらに励んで行きましょう。
1分間プレゼンテーション:自己アピール
自分の得手不得手を日頃から意識しておきましょう。授業で学んだ事もしっかり利用して下さい。
1分間プレゼンテーションのコツ
分割して、取捨選択し、全体を構成し、各部をまとめて、話します。
全員、かなり話がうまくなりましたよ。まとまりがあって、説得力が感じられます。クライアントにプレゼンする時、スタッフとミーティングするとき、上司に小言を言われて弁解するとき、パワフルなツールになるでしょう。
- 背景
- 概要
- 詳細
- 結論
- 根拠
- まとめ
- 補足
作成した見積もりを発表/見積もりの問題点についての解決策を発表
見積もりの問題点についてディスカッション
- 工数計算
- 腕が良い人の方が早く終わるため、安くなってしまう。
- 急ぎの仕事の方が安くなってしまう。
(納期に余裕があると高くなってしまう)
- ページ単価・デザイン単価
- 1ページあたりの作業量が考慮されない
(ページを分割するほど高くなる) - デザインの質が考慮されない
(デザインの数量は基準が曖昧) - →サイト構成やページの計画に影響する
- 1ページあたりの作業量が考慮されない
- コンサルティング
- コンサル費用を請求することは難しい
- システム開発
- 多くの場合、クライアントの想定額より大幅に高い
- 作業内容が複雑なため、理解が得られにくい
- 全般
- クライアント側で実はあらかじめ予算が決まっている事が多い。
- 出精お値引きは自己矛盾
- 工数計算やシステム開発は勘に頼る側面がかなりある
- そもそも人工はクライアントに関係ない
見積もりの問題点を解決
良い意見が出たと思います。主だったポイントとしては以下など。
- クライアントの予算に無理矢理あわせる必要は無い。
- 結局クライアントのメリットが重要だ。そのプランがいかに有効かが納得できれば、次の予算獲得の検討もされるだろう。
- フルセットの表と、サブセットの表を一緒に提出する。サブセットの内容を工夫する事で訴求力が高まる。
- 安いばかりでなく、内容が良い事ををきちんと見せる必要がある。クライアント担当者から上司などに説明するために、資料をまとめ手渡すのも有効では。
ディスカッションで出た意見を踏まえて、工夫して行きましょう。
fukutなりの解答は以下の通りです。
- 分割する
クライアントから口出しされる事の無い単位まで分割する。
その内部の作業は細目として表示するが、各細目の単価などは書かない。 - 安くする
ひとまとまりの作業として最低限まで小さく圧縮し、余計な部分を削り、効果を保ったままで可能な限り安くする。
作業単位を小さくする事でコア部分をクライアント予算に(余裕で)収める。 - 高くする
どのプランを実現してどれを諦めるか、クライアントと一緒に相談する。
不確定要素が少なくなり納品を確実にし、原価を抑えて利益を確保する。
見積書の書き方を工夫する事で、見積書を挟んで対峙する関係から、並んで見積もりを検討する立場になることが出来ます。人月を積み上げるだけではなく、どう分割すればクライアントと良好な関係を保ったまま品質と利益を確保できるか、よく考えて見積もりを作成しましょう。
10万円の仕事と100万円の仕事の話し。
売上高も大事ですが、一概に大きな仕事が良いとは言えないという話しでした。プロジェクトの難しさは規模と複雑さによって指数関数的に上昇します。利益率も大事です。まずは大きな仕事を小さな仕事に分割する事を考えましょう。経験を積めばより大きな仕事に挑戦するチャンスが来る筈です。
ヒアリングシート再考
- 把握し、臨機応変に使いこなすために必ず自分で作成する
- 大項目と小項目で見通しを良くする
- 短く(15項目+補足)
- 質問しやすいようにまとめ、書き方も工夫する
- 選択肢と簡単なメモのスペースを
↓見られるようになったと思います
http://spreadsheets.google.com/pub?key=pvCcPfPWc9g53W7SBXwWpSA
進行管理の問題点を挙げ、ディスカッション宿題
- 進行管理の問題点の解決策を考える。
- システム/インフラ等について知りたいリストを作成する。
補足:今後の授業内容について
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