8月 5, 2007 のアーカイブ

#5

8月 5, 2007

本日もお疲れ様でした。

時間オーバーしつつも来週に送ったものがあり申し訳ありませんが、予定のカリキュラムはほぼこなしています。最終回は元々かなり余裕があったので、カリキュラムにない、しかしディレクタにとって有益と思える情報を多く盛り込む予定でしたがあまり余裕がないかもしれません。それでも、カリキュラム以外でも重要なことがたくさんあるので、例えばWeb業界の動向などは完全にオプショナルな部分ですが、濃縮してできるだけお伝えしたいと思っています。

進行管理についてはいかがだったでしょうか。予想よりズバズバ意見を出してもらったのでかなり進めやすかったですが、その分やや詳しくなりすぎて時間をたくさん使ってしまいました。授業内でも言いましたが進行管理については復習をしてポイントをまとめ、いざ実際の業務として担当する際に、「えーと何やるんだっけ」とあせらずにすむよう、しっかりと整理しておいてください。

制作プロセスの概要

  • デザイン
  • コーディング
  • 素材手配
  • 素材加工・流し込み
  • チェック・修正
  • 検収・修正

システム開発プロセスの概要

  • 仕様作成
  • 設計
  • 実装
  • テスト・デバッグ
  • チェック・修正
  • 検収・修正

ディレクター以外の職種

  • デザイナー
  • イラストレーター
  • CGデザイナー
  • コーダー
  • オペレーター
  • フラッシャー
  • プログラマー/SE
  • プロデューサー
  • プランナー
  • 営業担当者
  • エディター
  • コピーライター
  • カメラマン

進行管理は

  • ディレクタの業務の中で最重要:成否がディレクタ次第
  • 目標はシンプル:納期と品質を守ること

『進行管理の問題点の解決策を考える。』
進行管理についてディスカッション

  • リソースの不足
    • 期間が足りない
    • 人員が足りない(他の業務で忙しい)
    • スキルが足りない
    • 予算が足りない
    • 適当な外注先が無い
  • スケジュールの不備
    • 工数の正確な予測が出来ない(やってみないと分からない)(工数は勘による推測である)
    • 作業を細かく分けられない
  • 進行の障害
    • 各作業の進捗を把握しにくい
    • 進行を妨げるトラブル(間違いによる手戻りなど)
    • 他の業務に手を取られる
  • スタッフとの軋轢
    • スタッフのモチベーションが上がらない
    • 作業を複数のスタッフに分割出来ない クライアントによる妨害
    • 素材入手の遅れ
    • クライアント確認の遅れ
    • デザイン変更
    • 仕様変更要求
  • 誤差と相違
    • 見積りの甘さ
    • 期間設定とスケジュールの甘さ
    • スタッフの間の認識の相違
  • 各部の不調
    • 個々の作業が遅れる
    • 個々の作業の出来が悪い
    • 外注部分が遅れる
    • 外注部分の出来が悪い
    • テストや見直しが充分でない
  • 満足でない結果
    • 納品が遅れる
    • 納品物の(表面的な)レベルが低い
    • 納品後のバグやトラブルが多い

※まとめは授業終了後に掲載します。進行管理についてはしっかり復習を行ってください。

スケジュールの作成例

キーワード(授業内では詳しく触れませんでしたが参考に)

  • パーキンソンの法則(核となる20%が結果の80%をもたらす)
  • リレーランナーカルチャー(チャレンジできる・遅れても叱らない雰囲気)

漏れを無くすプランニング:リスト作成
※進行管理について考えた後に、またプランニングに戻って考えると(プレゼンのときも似たようなことがありましたが覚えていますか?)、プランニングの段階で行うべきことを思いつきます。fukutはよく以下のようなリスト等を作成します。皆さんも考えてみてください。

  • ToDoリスト
  • 目的リスト
  • アイデアリスト
  • コンテンツリスト

以上4リストを利用してさらに作成

  • コンセプト/手段
  • サイトマップ
  • デザイン案/ワイヤフレーム
  • 素材手配リスト
  • 仕様書/プロトタイプ
  • インフラ計画
  • スケジュール/見積り

模擬面接
営業マンとして就職するならガッツを見せ付けないといけないですし、プログラマならプログラム能力をアピールする必要があります。ではディレクタは? 面接官をも手玉に取るほどの高いコミュニケーション能力が求められます。自分を上手にアピールできる人はプレゼンもうまいでしょう。質問に要領よく簡潔に答えられる人はクライアントへの仕様の説明も、スタッフへの業務の指示もソツなくこなすでしょう。今後実際に面接を受ける機会もきっとあると思いますので、ぜひ授業の中で経験としてやっておきたかったのです。中々機会がないですから。
逆に、面接官になったなら、欲する人間を短時間で見抜けるかどうかはこれまたディレクタの重要な能力です。将来身に付ける予定のスキルの中に是非入れておいてください。

ヒアリング演習後半:京都チャンネル
※ヒアリングシートの準備をお願いします。

システム/インフラの知識(コメントにて「詳しく聞きたいリスト」の提出をお願いします。)

  1. サーバの準備
    • 共用レンタルサーバ(ホスティング)
    • 専用レンタルサーバ(ホスティング)
    • ハウジング
    • コネクティビティサービス
  2. サーバの機能
    • HTTP
    • SSL
    • DNS
    • CGI,SSI(PHP,ASP)
    • DB
    • Mail
  3. サーバについて確認しておくべきこと
    • どのようなサーバを利用するか?
    • 計画中のサイトのためにサーバに必要な機能
    • サーバのOS、ソフト、各バージョン
    • サーバ管理は誰が行うか?
    • ドメイン名の扱い(取得、管理、DNS)
  4. その他の用語
    • HTML、XHTML、CHTML
    • CSS
    • javascript
    • Ajax
    • Flash
    • タイポグラフィー、フォント
    • 動的(ダイナミック)/静的(スタティック)
    • SEO、SEM
    • ブログ、CMS
    • ログ解析
  5. 制作環境、制作ルール
    • Dreamweaver
    • Fireworks
    • Photoshop
    • Illustrator
    • Flash、WindowsMedia、QuickTime
    • Microsoft Office
    • Windows、Macintosh
    • 文字コード、改行コード
    • ファイル名、拡張子

次回の予定

  • システムとインフラの知識
  • ユーザビリティー
  • 仕様書などの文書・アートディレクション
  • 運用業務
  • マーケティング・ディレクタによるプロジェクトの価値創造
  • これまでのおさらい